【過去記事】急がば回れ
【1】効率とリスク回避
リスポーンエリアから出るための出口は2~3個あるが、大抵の人はポイントに一番近い出入り口を使っていると思う。そうしたほうが時間のロスが少なく効率がいいからだ。
しかし、その最も近い出口には、ジャンクラットの罠やアナの空爆、ウィドウの置きエイム、フランカーの待ち伏せ、ラインハルトのファイアストライクが飛んでくる危険性が伴っている。
果たしてそれらを食らうリスクを冒してでも、ポイントまで少しでも早く到達することは重要なのだろうか。
【2】具体的にどのようなリスクがあるのか
【1】で書いたように、ポイントに一番近い出口には敵の様々な攻撃が飛んでくる。それによる第一のリスクは、敵のウルトが貯まることだ。
敵からしてみれば、自分たちはなんのリスクも負うことなく自動的に数パーセントウルトゲージが稼げるのだから、これほど楽なことはないだろう。
そして第二のリスクは、自分が死んでしまうことだ。
これが非常に大きい。味方が一人死ねば、再びリスポーンするまでの十数秒を無駄にすることになってしまう。または、味方一人が欠けた状態で無謀に集団戦を挑むかだ。
それならば始めから、数秒を無駄にしてリスクを回避すべきなのではないだろうか。
【3】先人の知恵
OWL*1でも、効率よりリスク回避を重要視する動きが見られる。
OWLでは度々、試合が始まっても攻撃側がリスから出ず、ソンブラで偵察して敵の構成を把握してからこちらの構成を整え、出撃するという場面を見かける。効率を求めるのであれば当然、真っすぐポイントに向かったほうがいいだろう。
これはつまり、効率よりリスク回避を優先したということだ。であれば、上記の問題においてもリスク回避を優先することは間違いではないだろう。
【4】進化したオーバーウォッチ
だがしかし、時間を浪費してしまうことはベストではない。残り時間ギリギリで、ポイントに触れるか触れないかの瀬戸際が勝敗を分けることもあるだろう。
だが、そこはもういっそ、触れなかったら触れなかったで仕方がないと割り切ってしまっていいのではないだろうか。オーバーウォッチが発売されてから4年が経過し、プレイヤーの共通認識としての戦術が進化していった結果、野良でも防衛側の取るべきポジションは定番化し、布陣はより強固なものになった。そしてその分だけ、攻撃側の1回の集団戦の価値も高まっている。近年は、集団戦の回数をとにかく増やすことでいつかはポイントを奪取できるという考え方よりも、セットアップに時間をかけて1回の集団戦で確実にポイントを奪取するという考え方が主流になってきている。特にアサルトの攻撃ではこの特性が顕著に表れる。
今の時代は、策と時間を労してでも集団戦に勝つことが求められているのだ。
【5】まとめ
この記事の要点をまとめると…
- ポイントに近い出口は危ない
ただし気を付けてもらいのが、この理論はあくまで私からの提案でしかないということだ。これが絶対強いと保証するものではない。少なくとも私は強いと思っているため自信を持って推すが、それが本当に正しいのかは各々でも考えてみてほしい。
また、私は常日頃のライバルプレイでもこの戦術を実践しているので、興味があったら覗いてみてほしい。