【過去記事】集団戦の前に倒されないための工夫
【1】確実に集団戦を起こすために
オーバーウォッチはポイントを争奪するゲームです。
ポイントを奪取するためには集団戦に勝利することが重要であり、集団戦が起こる前に倒されてしまうのは、最もやってはいけないことです。
そこで今回は、集団戦を起こすまでの準備段階で倒されてしまわないようにするための工夫について書いていこうと思います。
集団戦前に倒されてしまわないための工夫はいくつか考えられますが、今回は特に、ポイントまでの経路にフォーカスを当てていきます。
安全な経路を知ることで、道中で倒されずらくなり、集団戦で勝利する確率を高めることができます。
次の章からは、それぞれのマップにおける安全なルート、危険なルートの具体例を紹介していきます。
【2】最短距離とリスクの天秤
具体的なルートを紹介する前に、ポイントへ到達するまでの早さと安全性、どちらを重視すべきかについて書こうと思います。
ポイントへ最も早く到達できる経路とは、単に最短距離のルートです。
最短距離のルートは、ポイントまでいち早く到達できる反面、敵の射線が良く通り、攻撃を受ける危険性が大きいことが多いです。
一方で、安全性の高いルートとは、遠回りになってしまう代わりに、敵の射線が通らないようなルートです。
一口にポイントへの経路と言っても、時間を取るか安全を取るかをよく考え、状況に応じて選択をする必要があります。
まず、早さを重視するべき状況とは、味方が戦闘中、試合終了間際などの、いち早くポイントへ到達する必要がある場面です。
これらの場合では、コンマ1秒の遅れが敗北につながることもあるため、早さ重視で最短距離を突き進むべきです。
逆に、安全性を重視すべき状況は、上記以外の全てです。
なので、基本的には安全性重視の経路を取り、急いでいる場合のみ、最短距離の経路を取るようにすると良いと思います。
上記のことは、前回の記事でも詳しく解説しています。まだ前回の記事を読んでいない人は是非ご一読くさだい。
【3】具体例
さて、それではここからはそれぞれのマップで注意すべきルートを見ていきましょう。
まずはNUMBANI第一です。今回は上の画像の②の方向から攻める想定を考えます。①の方向から攻める場合には次に紹介することは当てはまらないので注意してください。
②の方向から攻める場合、多くの人は次の道順で進行していると思います。
しかし、このルートは敵の射線が良く通っており、非常に危険です。
そこでおすすめするのが次のルートです。
このルートは、先ほどのルートと行きつく先は同じでも、バス付近の危険なエリアをスキップでき、より安全なルートであると言えます。
一般的な緑のルートと建物内から行く赤いルートの、敵から見えている距離の差を比較すると、赤の方がより短いため、安全であることが分かると思います。
所要時間に関しても赤と緑で大差はないので(なんなら赤の方が早いまである)、特別な理由がない限り、赤のルートから行くのがいいでしょう。
続いてはEICHENWALDE第一です。
ここでも先ほどのNUMBANIの例と同様に、敵の射線に晒される時間が短いルートを通るべきです。
緑と赤、どちらも最終的な行き先は同じですよね?
しかし、緑の方が赤のルートより敵の射線に晒されている距離は長いです。
であれば、特別な理由がない限りは赤のルートを通るべきです。
所要時間も変わらないので、緑は単純に、リスクが高いだけのルートと言えます。
BLIZZARD WORLD第一に関しては、危険な緑のルートから行くのを避け、より安全な赤のルートを選択できている人も多いように感じますが、念のため紹介します。
緑が危険な理由は、先ほどまでと同じで、敵までの距離が離れているからです。
見てわかるように、敵のいる高台までの距離は赤の方が短いです。
なのでここでも、特別な理由がない限り(画像左の階段から高台を取りたいなど)、赤のルートを選択するべきです。
LIJIANG TOWER/GARDENで上の画像のように左からポイントへ向かう場合には、緑のルートから行くのではなく、その手前の建物の階段を上り、2階から行くのが安全です。
緑のルートから行こうとする場合、画像右側の大きな岩の辺りを通る必要があり、この地点は遮蔽物が少なく敵の攻撃をかなり受けやすいです。
一方で、最初から2階から行く赤のルートでは、上の画像のように、そもそも体を晒す地点が少ないうえに、そこも木でほとんど隠れてしまっているため、非常に安全です。
DORADO第三では多くの人が緑のルートを使用していますが、実は非常に危険なルートです。
下から行くか、敵が上を取っている場合は、時間は掛かりますが回り道して上から行くのがいいでしょう。
緑のルートはこのように、非常に開けており、敵の射線が良く通っています。
下からのルートも射線こそ通ってはいますが、遮蔽物も多く、緑のルートよりは圧倒的に安全です。早さもさほどかわらないため、スピードと安全性を両立したルートと言えます。
ですが、やはり最も安全なのは手前の階段から上に回るルートなので、時間に余裕がある時は上から行くようにしましょう。
VOLSKAYA INDUSTRIES第二の緑のルートが危険な理由も、先ほどのDORADOとほとんど同じです。
緑は射線が良く通っているのに対し、赤はわずかな時間しか体を晒す必要がありません。
遮蔽物はちらほらあるものの、敵の高台にたどり着くまでの距離が非常に長いです。こちらのルートを使うのは、急いでいるときだけにしましょう。
赤のルートでも、上の画像の地点で攻撃を受ける可能性はあるため、倒される可能性が全くのゼロというわけではありません。
ですが、先ほどの緑のルートと比較すると安全であることは間違いありません。
WATCHPOINT:GIBRALTAR第二、防衛側の取り返しの想定です。
緑のルートから行った場合、うまくいけば高台を取れるのですが、もともと高台を確保している攻撃側の方が地形的に有利で、集中砲火を受けすぐに倒されてしまう危険性があります。
しかし、赤のルートから行けば、上の画像の緑丸の地点からの攻撃を全て無効化することができます。
上と比べ下は遮蔽物が多く、敵の攻撃に晒されること無くポイントへアクセスすることができます。
ただし、いつまでも下に居ては、地形的な有利は取れません。
高台を確保したい場合には奥の階段から行くと良いと思います。
「最終的に上に行くなら、初めから上から行くのと変わらないのでは?」と思う人もいるかも知れませんが、NUMBANIやEICHENWALDEで説明したように、敵までの距離に大きな差があります。
最終的にスペースシャトルの中を目指す場合、敵の射線に晒されている距離に、これだけの差があります。
緑のルートはチョークポイントが非常に狭く、火力が集中されやすいこともさることながら、遮蔽物が一切ないことが、防衛側の取り返しを難しくしている要因の一つなのです。
もちろん、フルパや高ランク帯の試合で、十分な連携が取れる環境であるならば、上から展開しても問題ありません。
ソロランクなどで、とりあえず自分だけでも生存率を上げたいという場合には、安全性を重視して下から、もしくは左から行くのが良いでしょう。
【4】その他要因による安全性の向上
この記事で紹介したルートは、「比較的安全」というだけで、「100%安全」というわけではありません。
その「比較的安全」を「100%安全」に少しでも近づけるためには、その他の要因により、倒される可能性を減らす必要があります。
例を挙げると、タンクを肉壁にする、レレレ(屈伸)で回避する、味方とタイミングをずらす、などです。
これらは味方に全く依存しない、自分だけで完結する技術なので、意識一つで生存率を上げられると思います。
味方との連携が望めないソロでランクを頑張っている方は是非実践してみてください。
【5】まとめ
まとめです。
- 基本的には遅くても安全なルートを選択し、急いでる時のみ早くて危険なルートを選択する
- 安全なルートとはすなわち、敵からの射線が通りにくいルート
- 自分の生存率は自分で上げられる