【過去記事】プロの構成を真似ただけでは全く意味がない
【1】構成の意図を理解する
オーバーウォッチには"構成"という概念が存在しますよね。
ラッシュ構成、ダイブ構成、ポーク構成などと呼ばれるものです。
それらには多くのシナジーがあり、一般的には、それらは勝利のための重要な要素とされ、野良であっても、味方と相性の良いヒーローをピックすることで、なんらかの構成を象ることが求められます。
しかし、私はここに大きな落とし穴があるように感じています。
それは、たとえプロと全く同じ構成にしたとしても、その強みや狙いを理解できていなければ意味はないということです。
高次元の試合で採用されるヒーローには、そのヒーローが採用されるだけの明確な理由が存在します。
なぜラッシュには、モイラやバティストのような、範囲ヒールを持ったヒーローが採用されるか分かりますか?
それは、同時に複数体を回復できるからです。
つまり、裏を返せば、サポート以外の4人は、サポートが同時に複数体を回復できる位置にいなければならないということです。
一人離れて行動したり、広くエリアを取ったりといった行動は、ラッシュにおいて全く必要のない(むしろ弱い)行動なのです。
そのようなことをチーム全員が理解できていなければ、プロの構成を真似ても、そのポテンシャルを最大限発揮することはできず、中途半端な性能になってしまいます。
見かけ上整った構成でもぐちゃぐちゃな構成に負けてしまうことがあるのには、こういった要因もあるのです。
【2】構成に意味はないのか
【1】で書いた通り、野良での構成の難しいところは、チーム全員が構成の意図を理解していないといけないことです。
私の体感ですが、ダイヤ以下のレート帯では、それぞれのヒーローの特徴を正しく理解し、立ち回りに反映させられる人は少ないように感じます。
そのため、ダイヤ以下では、味方の構成に合わせる必要はないと考えてもいいでしょう。
味方に合わせるのではなく、相手との相性を考えたり、うまく味方を利用できるヒーロー、自分が得意なヒーローをピックし、自分の技術・ゲーム理解度の向上を目指すのが賢いやり方かなと思います。
一方、マスター以上では、構成の意味を理解している人が多くいます。
上手く嚙み合ったときに強いのは間違いなくプロの構成なので、目安としては、マスター以上になったら味方と構成を合わせるようにするのがいいと思います。
イメージとしては、ダイヤまでで自分の実力を上げ、マスターからそれをチームゲームに昇華する、といった感じです。
ただし、ダイヤ以下にも構成への理解が深い人はもちろんいます。
そういう人がいるときは、その人と相性の良いヒーローをピックしてあげると、勝てやすくなるかもしれません。
しかし、自分にとって突出して得意なヒーローがいるという人は、そのヒーローを使うべきです。
構成を味方に合わせたほうが勝てやすくなるのは、どのヒーローも同じ実力で使える人のみです。
構成が実力を上回って試合に影響を与えることは絶対にないので、自分の持ちキャラとも呼べるヒーローがいるなら、そのヒーローを使いましょう。
自分のエゴを通してもいいですし、味方に頼るのもいいと思います。
何にしても、自分の目的に合ったプレイスタイルで、無理なくゲームを楽しむことが大切だと思います。
【3】まとめ
まとめです。
- 構成の意図を正しく理解できていなければプロの構成を真似る意味はない
- マスターからは味方の構成を考えないと勝ち辛くなる