【過去記事】似て非なるゴリラとハムスター
【1】似た特性を持つ2匹の獣
ウィンストンとレッキングボールは共にメインタンクに分類されている。しかも、2人とも高い機動力を有しており、所謂ダイブと呼ばれる構成の主軸として採用される。
これらの共通点から2人のポジションは混同されがちだが、実はそこには決定的な違いが存在する。
【2】2匹の違い
結論から言ってしまうと、キルを取るまでのプロセスに違いがある。具体的には、ウィンストンは集団戦、ハモンドは各個撃破を目標としている。
ウィンストンは設置型のバリアを有している分、ハモンドよりもエリアの維持に優れていると言える。
そのエリアを味方に有効活用してもらい、フォーカスを合わせて敵を倒しきるのがウィンストンの狙いだ。
これを実現するためには、ウィンストンの機動力に付いて来られるだけの機動力が味方にもなければいけない。
具体的には、トレーサーやゲンジのようなヒーローとはとても相性が良い。
一方でハモンドは、ウィンストンよりもさらに優れた機動力を持っており、単独行動が得意なヒーローだ。
その機動力を活かしてとにかく敵陣を荒らし、その隙に味方にワンピックを取ってもらうのがハモンドの狙いだ。
そのため、味方には必ずしも機動力が必要という訳では無く、むしろアッシュやウィドウメーカーと言ったワンピック力に優れたヒーローが力を発揮しやすいと言える。加えて、ワンピック力がありハモンドとの連携も取りやすいドゥームフィストやソンブラも相性が良いヒーローと言えるだろう。
また、この2匹はアンチヒーローももちろん異なる。ウィンストンはリーパーとロードホッグを苦手とし、ハモンドはソンブラ、メイ、マクリーなどを苦手としている。特にハモンドはアンチヒーローへの対抗手段に乏しいので、構成によっては完璧に抑え込まれてしまうかもしれない。
メインタンクは本来敵の構成によってピックを変更するべきではないが、*1ことハモンドに関してはある程度の譲歩は仕方がないと思っている。
そして、2匹が得意とするマップも当然異なる。ハモンドは高い機動力を活かせる、広く複雑で高低差の少ないマップで力を発揮しやすい。加えて、回復パックが豊富に配置されているマップであれば尚良い。例えば、ネパールのシュラインは絶好のハモンドマップだ。
逆にウィンストンは一点突破の戦闘スタイルであるため、狭く直線的で高低差のあるマップが得意だ。とは言っても、ウィンストンは非常に汎用性の高いヒーローであるため、得意マップと苦手マップの差はとても小さい。戦い方次第でどこでも活躍出来るだろ。
得意、または苦手な敵の構成については、それぞれあまり違いはない。敵が○○構成だからどうということではなく、やはり、味方の構成に合わせるべきだろう。
ただし、環境というものは絶大な力を持っている。味方やマップがどうということより、単純に環境に即している方を使ってしまうというのもまたひとつの選択肢だ。
【3】まとめ
この記事の要点をまとめると...
2匹の特性を理解して状況に応じて使い分けるべし
*1:メインタンクは味方の構成によってピックを変更することはあっても敵に左右されるものでは無いという考え方によるもの。昔とあるメインタンクの人が言っていた